腰が痛いときにグルコサミンのサプリメントは効果ある？腰痛や背中に効果ない？

グルコサミンのサプリメント、腰痛や背中、背骨への効果について。

腰の痛みへは効果ないのでしょうか。

グルコサミンとはブドウ糖の一部がアミノ酸の特徴を持っているアミノ糖の一種。

蟹の甲羅やエビの殻に多く含まれ、動物の骨や骨髄にもある成分。
人間で言えば軟骨に主成分のうちの一つ。

軟骨の再生や生成を促進しますので、関節痛の予防緩和改善へとつながる。

グルコサミンは体内でN-アセチルグルコサミンとなり、そして
ヒアルロン酸へ変化していく。
すなわちグルコサミンはヒアルロン酸の原料でもあるのです。

膝などの関節や軟骨、臓器など体の一成分となっていく。

ヒアルロン酸は保水性に優れ、軟骨で言えばその弾力性、
クッションとしての役割を強化してくれる成分。

グルコサミンのサプリメントが関節痛によい、効果がある
と言われているのはこのため。

ちなみにヒアルロン酸を摂取しても分子が大きいことから、ほぼ吸収されません。
摂ったとして体内で一旦N-アセチルグルコサミンに分解してからの吸収。

それに比べてグルコサミンを摂った場合は体内でN-アセチルグルコサミンとなり
ヒアルロン酸へ変化しますので、より多くのヒアルロン酸を吸収することができて、
吸収効率が高い。
有効な摂取方法であると言える。

N-アセチルグルコサミンのサプリメントが吸収の面ではより向いている。

グルコサミンは、一般的にコンドロイチンという成分との
組み合わせでサプリメントや健康食品として販売されていることが
よく見られます。

このコンドロイチンも全身に含まれる成分ですが、
特に軟骨の主成分プロテオグリカンとして存在している。

すなわちグルコサミンに合わせてコンドロイチンも補給することで、
軟骨におけるプロテオグリカンとヒアルロン酸が増加。
軟骨が作られ、その軟骨の弾力性も促進されることになりますので、
関節痛への対策としてよい効果効能が考えられるのです。

背中の骨は脊椎で背骨を形成。
その腰の部分が腰椎であり、椎間板で連結されています。

椎間板とは繊維状の軟骨。
他の関節と同じようにつながる骨と骨のクッションの役目をしている。

関節痛の原因は軟骨がすり減って、骨と骨が擦れることにありますので、
腰においては椎間板や腰椎が圧迫されることで腰痛になります。

グルコサミンのサプリメントを使うことで、背中・腰にある椎間板の
弾力性が増してクッション性を高めていくので、
腰痛や背中の痛みが改善・緩和・予防になると考えられます。

グルコサミンは抗炎症作用もあるとされますので、
腰が重い、神経痛のようになってしまった場合でも一定の効果をみる
有効策だと言えるでしょう。

グルコサミンのサプリメントが腰や背中に効果がないという場合もあります。

効果効能を感じないとか、腰や背中での痛みが酷いキツい、
違和感や鈍痛が続くのであれば以下の点をチェックしてみてください。

まず単純に便秘で腰周りを中心とした下腹部が重くなる方もいらっしゃいます。
便秘は解消しておきましょう。

椎間板などが無くなったり変形するほど既に悪化してしまった状態で、
圧迫骨折、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄などに罹っていれば、
腰の状態は重篤であり、外科での治療が必要になります。

注意すべきは癌や内臓不全などを要因として腰の痛みを感じる
ことがある事実も知っておきたい。

腰や背骨はあらゆる関節部の中でも、複雑な成り立ちをしており、
回復や治療が難しい箇所のひとつ。
気になることがあれば、早めに病院へ行き、
医師の診察および検査を受けるようにしてください。